「親が施設に入居し、実家が「空き家」になってしまったけど対策は必要?」
「親族から相続した「空き家」をどうしよう……」
近年、住宅関連で増えつつあるのが「空き家」についてのお悩みです。
日本では1993年から2023年までの30年間で空き家数が約2倍となるなど空き家率が右肩上がりの状況で、相続などで手に入れた空き家の活用や管理に悩んでいるというケースも増えています。
中でも特に重要視されているのが、空き家を管理する場合に「特定空家」とならないための空き家対策です。
管理ができていない「特定空家」が増加すると地域の安全性や衛生面などの悪化が懸念されるため、近年、国も空き家対策の施策を打ち出しました。
放置した所有主にも固定資産税が最大6倍になるなどのデメリットが生じる仕組みがつくられたことで、早めの老朽化対策が求められています。
今回は空き家対策について触れながら、老朽化対策ができる空き家の塗装リフォームをご紹介いたします。
空き家をしばらく活用する予定がない場合は「使うまで放置すればいいや」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、空き家の放置はリスクに直結しています。
空き家を入手したら改めて放置するデメリットを確認し、「なぜ空き家対策が必要なのか」を見直しておきましょう。
空き家となった住宅は古い耐震基準で建てられている場合も多く、人が住まないと老朽化が早まり、輪をかけて倒壊しやすい状態になってしまいます。
自然災害の多い日本では、定期的に来る台風や小さな地震が崩壊の引き金になってしまう可能性もあり、倒壊によって通行人にケガを負わせたり、近隣住宅を傷つけたりするリスクも十分あるでしょう。
空き家の管理不全が原因となった場合には賠償責任が生じることもありますので、老朽化を防げるよう、定期的にメンテナンスをして管理することが大切です。
空き家は放置すると老朽化しやすくなってしまうため、外壁や屋根もすぐにボロボロに。植物は好き放題伸びて通行を妨げ、人が住んでいないことが一目でわかる状態になってしまいます。
そうなると、ごみの不法投棄や放火が起きたり、害虫・害獣や犯罪者などが住み着いてしまったりする場合も。空き家の放置は、悪臭や近隣への様々な被害から近隣トラブルの火種となりやすいのです。
火事の延焼など近隣の方の命に関わるような事件が起これば損害賠償を請求されるケースもあるため、日頃から空き家を管理してトラブルを防いでいきましょう。
空き家を放置すると倒壊をはじめ、犯罪に巻き込まれたり、害虫・害獣が住み着いたりと多くのリスクが考えられるため、国では空き家対策が進むよう「空家等対策特別措置法」を定めました。
これによって管理不全の空き家は「特定空家」に指定され、固定資産税の住宅用地特例が解除されるように。
住宅用地区分や面積などによっても異なりますが、住宅用地特例は最大1/6の減額があるため、特例の解除で固定資産税が6倍になるケースもあります。
さらに特定空家として市町村から命令を受けても違反する場合には50万円以下の過料が発生し、命令への履行が不十分だと判断される場合や緊急性を要する場合には市町村が所有者に代わって解体などの措置を取る「行政代執行」まで発展します。
かかった費用は所有者に請求されるので、その前にしっかりと対策しておきたい所ですね。
周囲に危険を及ぼす状態にしないことはもちろん、ご自身の資産を守るためにも、空き家の管理を行い、老朽化が進まないよう対策をしておくことが重要です。
それでは、具体的に何をすれば老朽化対策になるのでしょうか。
空き家の状態や活用方法によっては全面リフォームや建て替えを行った方が効率よく長く使用できる場合もありますが、下記のような場合には「塗装」によって外壁や屋根などを保護するリフォームがおすすめです。
塗装は「見た目をきれいにするだけのもの」と思われがちですが、実は防水効果で建物を保護しているのは塗装なのです。
外壁や屋根材自体には防水性能がないことが多いため、対策をしないと雨漏りなどによって内部で劣化が進み、シロアリの繁殖や腐朽によって建物が使えなくなってしまう場合もあります。
外観が重要となる店舗などとして活用する場合にはもちろん、活用せず管理していたいという場合にも老朽化対策として塗装を行うことがおすすめです。
思い出のつまった実家や、譲り受けた空き家。
「いつか住もう」「大切に所有しておこう」と思っていても、放置しているといざという時劣化が進んでいて建物を使用できなかったり、売却が難しくなったりしてしまいます。
大切な資産を守るためには、定期的なメンテナンスが重要です。
塗装のタイミングは使用している塗料によっても異なりますが、多くの場合以前の塗装から10年前後です。
管理の手間を抑えたいという場合にはより耐用年数が長い塗料を使用すると、塗装の回数を抑えることができ、費用を抑えることにもつながります。
詳しくは「外壁・屋根塗装の費用 おすすめは「長期的に見る」」でもご紹介しておりますので、是非あわせてご覧ください。
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